ファッション

テレビは太って見えるので大変

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デザイナーが痩せたモデルを使うことには、理由がある。技術的なことを言えば、テレビやフィルムには実際よりも一回りか一回りサイズが大きく映ってしまうんだ。カメラのせいで、一回りか一回りは太って見えるんだな。自分が道で大きなローラーに襲されたところを想像してみるといいよ。体がべしゃんこに広がるはずだろ。物理の法則だよ。何かを三次元から二次元に置き換える時には、基本的に平べったく伸ばしていることになるんだ。その分四~五キロ多めに見えるというわけさ。あまり痩せていない人なら肥満体に見えるだろうね。

鏡で見る分には、ちょっとばかり健康そうって程度で、決して悲惨な感じじゃないのに、テレビや映画の自分を見ると、こんなに太ってたのかって驚くんだよ。テレビに映った自分の姿を見ると、自分が嫌になっちゃうね。すごく太って見えるんだ。そう語るBCBGのデザイナー、マックス・アズリアによれば、ベスト・サイズは〇と二だと言う。

カメラには実物よりも太って映ってしまうと

確かに、カメラには実物よりも太って映ってしまうと、カメラマンのランディ・ブルックスも保証する。それにしても、誰もが細く見えなくちゃいけないなんて言ってるのは誰なのだろう?ニューヨーク・タイムズ一〇〇〇年九月某日の紙面でジョン・ティアニー記者がほのめかしているように、おそらく、デザイナーは肉感的な曲線美のほうに注目が行ってしまうことは避けたいはずだ。女性にはさらに残酷な運命が待っている。

一〇〇二年にリヴァプール大学の研究者たちが行った調査で、テレビは男性をよりたくましく見せるが、女性のほうはよりどっしりと見せてしまうことがわかったのだ。男女の画像を見た被験者たちは、テレビだと両性とも五%太って見えると言ったのだが、画像知覚のいたずらで顎のラインががっしりしているように見えてしまい、これが男性に有利に働いたらしい。つまり、画面で細く見えるためには、極細でなければいけないのである。

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