スポーツブログ

色々な情報を提供しています。

年金

社会保険庁がもつ保険料滞納者への資産差し押さえの権限

投稿日:2015年8月8日 更新日:

ある専門家は語る。社会保険庁がもつ保険料滞納者への資産差し押さえの権限は、10年以上も前に5件ほど試されただけで、それ以降、その権限は行使されていないという状況は、妙に納得がいく。適切なインセンテイブ・スキームが設けられずに、崇高な目的だけが人道的な視点から掲げられても、よほど奇特な人物に恵まれでもしないかぎり、その目的は達成されないものである。

はたして、社会保険庁は、なにゆえに、収納率を引き上げようとするのであろうか、どうにも理解できない。たとえば、保険料を徴収する者の給与を、収納率と連動する出来高払いにすれば、収納率をあげることはできるだろうと思える。しかしながら、そうした給与政策ーしかも、人のいやがる方向への改革ーを実行するインセンティブが、保険料徴収に現場で携る者の上司にみいだせないしその上司にもみいだせない。

社会保険庁が収納率を引き上げるのに要するコストを積極的に引き受けさせるスキーム・仕掛けを目にできないかぎり、社会保険庁が、真剣に収納率のアップに尽力していると信じることはできないし、収納率が低下しつづけている原因を突き止めようと真剣にとりかかっているとも思えない。

前向きに取り組むインセンティブ・スキーム

大切なことは、われわれ第三者がああしろこうしろと外から細かいことを言わなくとも、彼らがそうすることが望ましいと思える適切なインセンティブ・スキームを整備することである。こうした状況にあって、もし、保険料の未納額を埋める形で国庫負担を行うようにすれば、社会保険庁と財務省との間に、毎年度毎年度、緊張が生まれる。この緊張感を適切な制度的枠組みのなかに位置付けさえすれば、社会保険庁が収納作業に前向きに取り組むインセンティブ・スキーム、すなわち制度ができるように思える。

国民年金の保険料を支払わなければ自動車免許証を更新しないとか医療保険証を交付しないなど、国民年金と他の政府サービスとの抱き合わせ販売を実現するために要する政治的な交渉コストを、社会保険庁が積極的に負担するはずもないと、ある専門家は語った。

-年金

執筆者:

関連記事

no image

負担を逃れられない税として負わなければならないもの

1999年度の基礎年金給付額は約14兆円であり、この給付額は、保険料を支払っている被保険者たちが免除制度の適用を受けようが受けないでいようが、変わるものではない。被保険者たちは、約14兆円の基礎年金給 …

no image

確定給付企業年金の給付の制限など

確定給付企業年金の給付の額は、特定の者について不当に差別的なものであってはならない(確定給付企業年金法第32条第2項)。第一号と第二号が、どちらかといえば、加入者期間や給与等から直接的に年金額を算定す …

no image

確定給付を企業が新たに実施する場合など

ある企業が新たに確定給付企業年金を実施しようとする場合、実際に確定給付企業年金の加入者であった期間しか加入者期間に算入できないとすると、従来からその企業に勤務していた者は相対的に加入者期間が短くなって …

no image

CB型のメリットは

CB型のメリットは、確定拠出年金とは異なり、60歳に達する前に退職した場合でも、退職時点で一時金給付を受けることができる点である(もっともこれはCB型に限った話ではなく、給付建ての企業年金全般に言える …

no image

企業年金基金の設立についての厚生労働大臣の認可など

規約型企業年金を実施しようとするときは、当該規約について厚生労働大臣の承認を受け、基金型企業年金を実施しようとするときは、企業年金基金の設立について厚生労働大臣の認可を受けなければならない(確定給付企 …