ファッション

スウェットショップのアメリカの環境は見た目だけではわからない

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スウェットショップの環境は、必ずしも見た目だけでわかるわけではない。「皆さん、スウェットショップとは何か暗くて汚くて窮屈なものだと誤解されているみたいですが、それじゃほとんど一九世紀のニューョークの工場ですよ」。マサチューセッッ工科大学の助教授、ダラ・オルーク博士が言う。

「確かに、今でもアメリカにはそんなスウェットショップがたくさんあります。労働者が鮮詰めになってるような、本当にひどい状態の工場がね。でも、二一世紀型スウェットショップと言って皆さんが思い浮かべるような工場にも、同じくらい、いえ、もっとひどい環境のものはあると思いますよ。アジア諸国、特にベトナムゃ中国に近年新しく建てられた工場は、非常に近代的かつ清潔で、照明もきちんとしています。何でも揃っていて、一見何の問題もないように見えるんです」だが、それは幻想に過ぎない。

LAのダウンタウンのアパレル工場地区は

「工場は二つの階にまたがっているのに、共同トイレがひとつだけ。大昔、そのビルにひと握りのオフィス・ワーカーしかいなかった頃なら、きっとそれで間に合ったことでしょう。でも、その時にはトイレは詰まっていて汚物が溢れている状態でした。LAの工場がみんなそこまで悲惨だとは言いませんが、かなりひどい所が多いですね」。
専門は環境政策で、スウェットショップとグローバルなアパレル製造労働に関してはトップ・クラスの専門家だ。

「LAのダウンタウンのアパレル工場地区は、築七五年のオフィス・ビルばかり。それが蜂の巣のように分割されて、それぞれ二五人にも満たない労働者が働くちっぽけな場が並んでいるわけです。そういう工場群は陰気で汚くて、狭い所に人が大勢押し込まれている。配線は剥き出しだし、出口は塞がれているし、トイレ設備も満足にないような有様ですよ」。初めて労働者にインタビューすることになったダウンタウンのビルでは、エレベーター内の照明が切れていて真っ暗だったという。六階で降りると「ディケンズに出てきそうな」六つの作業場があり、各々が別の企業向けの業務を行っていた。

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