ファッション

超スキニーなモデルを愚弄しながらダイエットに励む私たち

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私たちは、たとえばリッキー・レイク、オプラ・ウィンフリー、リチャード・シモンズ、ジャレッド・フォグルといった減量成功者たちのビフォー・アンド・アフター話に拍手喝采する。フォグルは、サブウェイの野菜サンドで減量した男性だ。超スキニーなモデルを愚弄しながら、彼女たちのような姿になりたくてダイエットに励む私たち。この社会では、減量とは何かを成し遂げることのように思われている。

友達から大げさな口調で腹せた?と聞かれたら、健康を気遣ってもらっているわけではなく、自分の努力で賛辞を勝ち取ったことになるのだ。また、キャムリン・マンハイムやザ・ビューのスター・ジョーンズなど、太っていても堂々としているプラス・サイズの人々にも賞賛が贈られる。ファッション・ヴィクティムは、今ではちっぽけと言ってもいいくらいに縮んでしまった体の上で頭をぐらぐらさせているロリポップ・ガールズに舌打ちして異を唱えた。

激痩せを批判された女優たちは

それでも、そうして激痩せを批判された女優たちは、相変わらず雑誌やレッド・カーペット上を賑わす憧れの対象なのだった。一九九〇年代初期にはやつれた風情のウェイフ・モデルたちが台頭し、同後期には徐々に痩せていく女優たちの姿が目立ったため、メディアは関心を抱いているふりを続けた。USAトゥデイのアリーの体重というキワドイ話からUSの成功を渇望して、一九九九年のピープルの極端に走ってまで。私たちは他人の体重には偽善的な態度をとる。

映画キャスト・アウェイの役作りで一八キロ以上も減量したトム・ハンクスは、観客から喝采を浴びた。しかし、エクササイズと高たんばく質ダイエットで痩せたジェニファー・アニストンに対して、人々は矛盾した気持ちを抱いた。ファッション・ヴィクティムは、あまりに細すぎると彼女を批判しつつも、彼女のようになりたいと密かに思ったのである。ファッションとボディ・イメージの結び付きについて最も悩ましいのは、単に、両者に関連があるというだけではなく、ファッションがそこからかなり恩恵を得ているらしいことである。

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