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底値競争は利益を追求する放逸な資本主義がもたらした結果

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オックス・ファムマキラ・ソリダリティ・ネットワーク前者は貧困撲滅をめざして人道支援を行うNGOの連合体で、イギリス・オックスフォードに本部を置くもの。彼らは、とにかくどこよりも早く自社製品を送り出さなければならないので、最安値で最短の納期を約束してくれる請負業者を探す。いつも使っているカリフォルニアの工場ではそのスカートを希望通りの料金で作れないと悟ったOは、一着七ドルで作れるペルーの工場に生産拠点を移動。

一方、Oの最大のライバルは、ドミニカ共和国に一着わずか四・五ドルで作れる工場を見つける。そして、あるディスカウント店は一着三ドルでカンボジアの工場に作らせる。材料費や間接費などのコストが差し引かれ、請負業者が取り分を取ってしまったら、労働者自身にはいくら残るのだろう?まさにスズメの涙だ。競争は織雑だ。底値競争はトレンドが生まれ落ちた瞬間に始まる。たとえば、0というデザイナーが春夏物にフラメンコ・スカートを取り入れたとしよう。Oが先陣を切ってこのスカートの製造を開始するや、無数の小売業者やメーカーがこのトレンドに便乗してコピー商品を作ろうとする。

最低料金かつ最短時間で納品

カリフォルニア大学バークレー校ジョン・F・ヘニング国際労働関係センターのディレクター、ケイティ・クアンが言う。底値競争は、利益を追求する放逸な資本主義がもたらした結果です。製造コストを下げ、企業利益を上げようとして、常により安い労働力を追求しているわけですね。それも仕方ない部分があるのかもしれませんが、このままこのシステムを野放しにしておいたら、みんな最も安い労働力を探して世界中をさまようことになるでしょう。メーカーは最低料金かつ最短時間で納品してくれる労働者を求めており、こちらが無理ならあちら、と簡単に業者を変えてしまう。

有利な位置につけたい工場主としては、人件費を落とすことでライバルを出し抜かねばならず、本質的に、労働者にただ働きも同然の状態を強いることになるわけだ。アパレル・メーカーとしては、狂ったように変化し続けるファッションに対応するため柔軟性が必要になってくるのだ、とボナチッチ博士は説明する。その柔軟性は、世界中に張りめぐらされた、安い労働力に頼る零細請負業者のネットワークという形をとる。

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