ファッション

セレブは社会が理想とする体型に常に影響を及ぼしてきた

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私たちは、一九八〇年代にはやや軟弱な感じだったマドンナが、九〇年代に筋肉質な体つきへと変貌していくさまを見届けてきた。ジャネット・ジャクソンも激しいワークアウトで体脂肪を減らし、鍛え上げた腹筋を見せるようになったし、プラッド・ピットも彫像のような体をファイト・クラブのためにさらに引き締めている。セレブは、社会が理想とする体型に常に影響を及ぼしてきた。

セレブの体はモデルの体よりも遺伝子に左右される部分が少ないかもしれないが、だからといって、攻撃の対象にならないわけではない。減量したところを見せびらかしているように映るセレブだが、実は、ほとんどが、そのことであまり注目されたくないと思っているようだ。グレタ・ガルボからマリリン・モンローまで、ラクウェル・ウェルチからオードリー・へプバーンまで。彼女は再び、忌まわしくもうらやましい腹せたセレブの仲間入りをしたのである。

すらりとした新進スター女優だった

その姿は、どこから見ても、すらりとした新進スター女優だった。魅力的に見られたいという気持ちを殺すのは大変だったわ。一度体重計に乗ってみたんだけど、もう涙、涙よ。かわいそうなファッション・ヴィクティムは同情した。だが、それも、ミス・ドライヴァーがホルストンの赤いドレス姿で一九九八年度アカデミー賞授賞式に現れるまでの話。近年、ファッションにおける俳優たちの役割はますます顕著なものとなり、その体に注がれる目もまた厳しくなってきた。

モデルのほうはもともと疫せた体つきをしているものだが、対照的に、セレブの体重は頻繁に変動する。スターがダイェットやエクササイズでこうした体を手に入れるのを見せつけられると、何だか夢に手が届きそうな気になってしまう。だって、おそらく生まれた時には私たちと変わらなかった彼らが、意志力とハードワーク(あと、トレーナーや栄養士、ヨガのコーチあたりに支払うお金というのもあるけど)でファッション・アイドルになれたのだから。

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