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サイパンのスキャンダル記事を読んだ消費者は

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サイパンのスキャンダル記事を読んだ消費者は、当然、騙された気分になった。ローパー社がアメリカの消費者を対象に行った調査では、「アメリカ製」のラベルを好ましいものと考えている人が九五%を占めることがわかっている。

抵抗して戦う道を選んだ残り八社には、GAP(この島で最大の存在で、〈グローバル・エクスチェンジ〉によれば、二億ドル規模のビジネスを営んでいるという)、ターゲット、リーバイ・ストラウス、ザ・リミテッドなどが含まれていた。

同行者の面々にこう語った。「ここに来てまだ一四時間しか経っていませんが、マリアナ諸島の経済的成功をこの目でしかと確認しましたよ」。一九九九年、三件の訴訟が起こされた。五万人以上の労働者が、アメリカのアパレル企業二六社とサイパンの請負業者に一〇億ドル以上の賠償金を求めたのである。

一九九八年、自治政府の招きで、ヒューストンの共和党議員トム・ディレイがサイパンを訪れた。同様の旅に参加した高級議員や官僚は、これまで約一〇〇人に上る。ディレイの場合、工場やバラックー彼の来訪に合わせてにわかに飾り立てられていたのは間違いないー数カ所回る時間はとったが、あとはシュノーケリング、ゴルフ、晩警会などで楽しく過ごした。

すぐさま和解を見た

カルバン・クライン、ダナ・キャラン、Jクルー、リズ・クレイボーン、トミー・ヒルフィガーなどといった小売業者一八社は八五〇万ドルを提示し、独立した監督機関に工場の定期検査を行わせることに同意して、すぐさま和解を見た。

メリーランド州ゲイザースバーグに住む四八歳のセールス・コンサルタント、アンジェラも言う。「私、服の製造国にはうるさいわよ。国っていうのはそれぞれ特定の品質を表していると思うの。たとえば、私はイタリアの生地や縫製が好きだし、ゴールドのジュエリーもトルコよりイタリアのものがいい。ウールとカシミアならイングランドやスコットランドだし、革製品はイタリア、綿製品はアメリカ製ね。私にとっては、台湾みたいな国々イコール量産品なのよ」。

別の調査では、物を買う時には原産国を多少は気にすると答えた回答者が六〇%に上った。各国のステレオタイプなイメージのせいで、原産国のラベルには誇らしいものもあれば恥ずかしいものもあることになる。

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