心理学

才能を評価するための人間の精神的構造

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才能を評価するための人間の精神的構造、そして恋愛を生む脳内回路ー求愛する者と「求愛される者」が、ともにもうけた子どもを何年ものあいだ一緒に育て上げられるだけの、深い心のかかわり合いを生みだす情熱である。

エレクトスの人々にとって、出産が変化し、子どもの成長に時間がかかるようになったことをきっかけに、より長期間にわたるカップルの結びつきと、求愛のためによりすばらしい発明の才が必要とされるようになった。そしてこの求愛のプレッシャーこそが、とほうもなく上等な人間の素質を生みだした。

「あなたのためならなにもかもを捧げる」とアメリカの詩人ウォルト・ホイットマンはいった。一万年前の男女も、こうした言葉を口にする必要があった。

人類の心は日光とともに進化してきた

捕食者のいる死と隣り合わせの草原をともに移動しなければならなかった。そんなことから、危険を察知する能力に長けている者、過去の災難をおぼえている者、策を練ることのできる者、頭脳明断な選択ができる者、決断力のある者、距離感をつかめる者、障害を予知できる者、そして納得のいく態度と言葉で仲間を説得できる者が、ほかよりはるかに生き残る確率が高かった。

太陽の下で進化した能力、月明かりの下で育った心当然ながら、われらが祖先ホモ・エレクトスが人類独自の力量を発達させたのには、ほかにも決定的な理由があった。ナリオコトメ・ボーイとその親戚たちには、傷ついた神間に同情したり、むずがる子どもに辛抱したり、不機嫌な若者を理解したり、集団内の騒々しい、あるいは尊大な仲間ともうまくやっていくための社会的たしなみを身につけたりといったことが必要だった。なにしろ彼らは集団で暮らしていたのだ。

人類の心は日光とともに進化してきた。しかし日没後は、年老いた者が眠るかたわらで、みんなして火を囲み、肉を焼いたり、を研ぎ澄ましたり、子どもをあやしたり、ダチョウやブタやヒョウのものまねをしたりしてくつろいでいたはずだろう。

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