恋愛

恋愛におけるムード戦略は逆効果になることのほうが多い理由

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最初の関門は、デートコースをどう設定するか。男は、女をできるだけムーディーなスポットに誘おうとする。キャンドルライトがゆらめくイタリアンレストラン。街の夜景を見下ろす高層ビルのバー。しかし、結論を先に言うと、このムード戦略は、逆効果になることのほうが多い。その理由は、二つある。

最初のデートというのはお見合いのようなものだ。彼女はあなたの言動やちょっとした表情をじっくり観察し、オトコとしての品定めをしようとするだろう。ここで彼女からレッドカードをくらってしまっては、「YES」と言わせるも何もない。

一つの理由はそのあとに芽生える感情に関連してくる。認知心理学の分野には、「スクリプト」という言葉がある。「筋書き」を意味する言葉だ。たとえば、ある主婦が、スーパーの買い物カゴに肉、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、カレールウを入れてレジを通ったとする。それをのぞき見た人は、誰もが「この主婦は、今晩、カレーを作るのだな」と思う。その晩のメニューは肉ジャガで、じつは、カレールウは買い置きのために仕入れただけなのだとしても、そんなことは想像してもみない。「スクリプト」とは、そうしたお約束的な筋書き、のことである。

デートの筋書きを読み取ってしまう

一つは、いかにも情報誌で紹介されているようなスポットに女性をいざなうことは、「工夫のない男」という印象をあたえるからだ。いまどきの女性は、男性以上の情報誌通だと思ってまちがいない。だから、手拓のついた有名スポットをはずしたつもりでも、それが情報誌で紹介されたようなスポットであるかぎり、「ああ、ここか」とデートの筋書きを読み取ってしまうのだ。

やたらにムーディーなデートにおいても、同じことが起こる。つまり、やたらムーディーなスポットに誘われた女性は、たとえ男性にそこまでのつもりがなくても、「この男は、ムードに酔わせてフィニッシュまでもっていくもくろみなのね」と強い警戒心を抱いてしまうのだ。

一度目か二度目のデートで、「キャンドルライトのフルコースデートのあとは、彼女がメーンディッシュ」なんていう「筋書き(スクリプト)」を読み取ったら、彼女が逃げ出したくなるのは無理もないだろう。

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