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礼儀正しい人の育てられた人の根っこは弱い

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メロメロになるほど甘えさせてもらった子、甘えきった子は、生きる土台となる根っこの部分ががっしりと強固です。自分に自信があり、安心していますから、人の日を気にしないで自分を堂々と出すことができます。百パーセント完全燃焼して、生きていくことができるのです。

礼儀正しく幼い頃からのしつけが行き届いていることを感じさせる人の場合、たくましさには欠けるところがある。親に甘えていないため、いざというときの根っこの部分がやはり弱いのです。木は、葉っばや枝、幹が傷ついても根っこが生きていれば再生できます。

存分に甘えられた子ほど強い子、そして強く生きられる大人になっていく。ちっとやそっとではへこたれない心の強さ、明るく立ち向かっていける真の前向きさを持ち合わせる。性格は育った環境の中で、自分が創りあげていくものだと言われています。堂々と生きていける自分になるために、一刻一刻がよろこびにあふれた環境を与えてあげることが、親として最高の能力といえるかもしれません。

何の恐れもなくじつに天真欄漫

言葉で叱られるだけでなく、叩かれたりぶたれたりと体罰と合わせて叱られてきた子は、態度もビクビクおどおどしています。反対にメロメロに甘えられてきた子は何より日が輝いています。何の恐れもなく、じつに天真欄漫です。物怖じもしないので、いい意味で図々しくなります。

甘えられた子は天真欄漫に育つ叱られて育った子と甘えられて育ってきた子では、そもそも顔っきからして違います。いつもいつも叱られて「どうしてできないの」「そんなことしちゃダメでしょ」と言われ続けている子は、顔にどこかいじけたような陰があります。日にも輝きがありません。子ども本来の生き生きとした命の輝きのようなものも不足しています。

甘えられた子はひと言、ひと言もユニークですし、機転もききます。私のすぐ知っている七歳のYくんは、まさにそのような男の子です。あるときテレビを観ていると、Yくんが画面に向かって真剣な表情で何かをしていました。何をやっているのかしらと思ったら、テレビのニュース画面の下に出ていた手話通聞者の方の動きを見て、その手話を寸分たがわず真似ているのです。あまりにも正確なので思わず笑いながら拍手してしまいました。

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