子育て

親を憎むようになった子供の姿

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「お腹空いた!お腹空いた!」という叫びをわかってもらえない。お腹を減らしている子に叱るしつけをすれば、ますます子どもは空腹を募らせていきます。心のエネルギーが補充されるどころか、叱られるというつらい状況を乗り越えるために心のエネルギーを使うことになり、どんどんエネルギーを減らしていくことになってしまいます。

子どもが甘えてくるのは心のエネルギーの補充です。外でいつ使い、お腹が空いてしまって「お腹空いたよ。ご馳走ちょうだいよ」と言ってきている。あるいはもともともらえるご馳走の量が不足しており、エネルギータンクにはいつも少ししかエネルギーが入っていなくて、常に空腹を感じているからなのです。聞き分けが悪くなるのは「ご飯ちょうだい」と言っているのに、ご飯がもらえないからです。

親である自分に憎しみを向ける子どもの姿であったりもします。現在、ひきこもりやニートになっている人たちの中には、小さい頃から親に存分に甘えさせてもらえなかった人たちが多いのだろうと思います。

ますます聞き分けがなくなっていきます

お腹はますます減っていき、ますます聞き分けがなくなっていきます。聞き分けがなくなっていくだけならまだいいのです。まったく補充してもらえないまま、エネルギーをひたすら消耗していった子はどうなるでしょう。その先にあるのは無気力、無関心、無感動、無責任です。生きる力をまったく失ってしまったわが子の姿です。

生きるエネルギーがなければ外に出て人と関わったり、社会と関わって生きていく力などもてるはずはありません。その心の中は甘えることで満たされていく喜びのエネルギーではなく、暗くて黒いどろどろとしたもので埋め尽くされているのではないかと思います。

ひきこもりの子たちの中にも、親との関係が原因で心を閉ざしてしまった子がいます。こうしたお子さんを抱える親御さんからの相談も、近年はとみに増えてきました。お話を聞いてみると、小さい頃から「ああしろ」「こうしろ」と子どもに言い、特に家業を継がせたいあまり、親の価値観を押しつけ、親の思うようにいかないときは厳しく叱りつけて育ててきたご家庭が、やはり多いのです。

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