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卸売業者や請負業者、バイヤーなど

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卸売業者や請負業者、バイヤーなど地元で働く人々がビルの外に出てタバコを吸ったり、ビジネスの話を(大声で)したり、街角の売り子からカバブを買ったり、競合相手の様子をうかがったりしている。マンハッタンのミッドタウン西側でどんどん増殖を続けているニューヨーク・シティ・ガーメント・ディストリクト(アパレル製造業地区)は、五番街から九番街まで、三五丁目から四一丁目までのおよそ三・一二平方キロメートルにまたがっている。トラックでやってきた配送業者がラックいっばいの服や何反もの生地を乗せたカートを積み下ろししては、ロビーを出入りしている。

一階に多く見られる卸のショールームのウィンドウには、一流デザイナーの服はほとんどなく、もっばらシアーズ・タイプの量産品のイプニング・ドレスや鮮やかなスカート・スーツが飾られている。数ブロック上ったタイムズ・スクエアのセフォラでは、買物客がマイケル・コースやマーク・ジェイコブスのファッショナブルな香水の香りを嗅いでいるはずだ。

だが、ここガーメント・ディストリクトを歩く人々は、トラックの排ガスや焦げた玉ねぎのにおい、処理に使われる化学薬品が作り出す「新しい生地のにおい」などが混じり合った、あまり気持ちいいとは言えない空気を呼吸している。

じめじめした工場で労働者たちが

緑の蛍光色をした水溜りにナプキンや新聞紙の切れ端が浮かび、氷の上に生臭い魚が山と積まれた店の隣では、売り子がグッチのサングラスやプラダのバッグの偽物を売っているーそんな道端の汚らしい当景の一部をなすビルの上方では、じめじめした工場で労働者たちが黙々とミシンを動かしている。

アップタウンのガーメント・ディストリクトの風景も決して魅力的ではないが、今やモット・ストリートやキャナル・ストリート近くのよく知られたエリアのほうが一〇倍もひどい有様である。二O世紀初頭には、工場群はこの街のもうひとつのアパレル製造拠点であるチャイナタウンに移り始めた。なぜなら、ダウンタウン地区は依然として住民のほとんどが移民であり、大企業も豪華アパートも大手小売業者もまだ進出していなかったため、概して家賃が安かった。数十年のうちに、ここには二〇〇ほどのアパレル工場が出現した。

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