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子育て

そのときのお母さんの気持ちを想像してみること

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ある男性のご相談者。小さい頃、お父さんに連れられてお祭りに行き、帰りにオモチャを買ってもらったそうです。それがうれしくて帰ってからお母さんにオモチャを見せたところ、お母さんは「よかったね」と言ってくれるどころか、黙って手をバシンとはたいたのだそうです。わかったのは、お母さんも寂しかったということでした。そのお家は商家で、しかも小始もいる大家族でした。

お母さんはずっと自分を殺して嫁ぎ先の家族のために働いてきたのね。あなたがオモチャをうれしそうに見せたとき、その思いが噴き出してしまったの。私はこんなにつらい思いをしているのに、あなただけ物を買ってもらってって。あなたもつらかったけれど、そのときのお母さんの心境を考えてあげましょうよ。

結婚はしたいのに、女性不信があってできない。それが自分でもつらいと言う。オモチャも床に落ちて壊れてしまいました。その思い出が心の傷となって、お母さんのことが大嫌いになり、女性そのものが大嫌いになってしまったということでした。

そのときの親がどのような状況だったのか

そのときの親がどのような状況だったのか、どうして子どもにそんなことをしたのか、そこにはそうせざるを得ない何かがあったのだと思います。それを考え、そのときのお母さんの気持ちを想像してみることで、親を認め、許していくことができるようになることもあります。とくに親がすでに亡くなってしまっている方は、直接親に気持ちをぶっけてわだかまりを解消するということができません。

その中でお母さんは家のことをすべて切り盛りし、遊びに行くことも、お父さんと一緒に出かけることもなく、何かを買ってもらったことも一度もなかった。つらい思いを耐えてきて、その気持ちを出して甘えられるのはあなたしかいなかったのよ。あなたに甘えたくてそういうことをしてしまったの。それを聞きながら、その方はポロポロと涙をこぼされていました。でもそのことで何かが吹っ切れたのでしょう。その後いい結婚をされました。

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