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ニュース・スタンドに出回る頃には

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・ニュース・スタンドに出回る頃には

たとえば、記事中にソフィ・ダールの名が出てくる場合、ボディ・タイプを表す枕詞(関感的のような)がついていないことはめったにない。だが、マリ・クレールが表紙でダールとパメラ・アンダーソンの体型を競わせた号がニュース・スタンドに出回る頃には、一五だったダールのサイズはすでに一二まで落ちていたのだ。ブラジル人でスキニーかつ小柄なキャロリン・リベイロも、カルメン・カースもカービーである。

スーパーモデルのハイジ・クラムは、自分はファッション・ショーでサンプル・サイズを着るにはお尻が大きすぎるといった。ここ二〇年間でプラス・サイズのモデルに対するメディアの注目は高まってきたものの、大きめの女性を使ったファッション・ショーは、メジャーなファッション・デザイナーではなく、レイン・プライアントといった量販店が主催するものばかりである。自分の表紙のほうが勝ったにもかかわらず、彼女はマリ・クレールを訴え、五〇万ポンドを要求した。

画像処理でプラのストラップを消されたため

訴訟の結果は内緒だけれど。訴因には、画像処理でプラのストラップを消されたため、ヌードでポーズをとったように見えてしまったこと、おまけに、サイズには触れないし、体型を扱った特集には使わないという契約を破られたこと、などが挙げられていた。近年ではランウェイ上でも以前より多様性が尊ばれるようになり、デザイナーは、そばかす顔や四〇歳以上の女性、果ては身体障害者(たとえば、アレキサンダー・マックイーンのショーに出た両脚とも義足のモデル、エイミー・マリンズ)といった普通と違ったルックスのモデルを求めている。

大きいサイズは一般にダウンマーケットと考えられていて、まずデザイナーものとみなされることはないし、もちろん、クチュール扱いされることなど絶対にない。大きめのモデルも、いまだにこの普通と違った範疇に入れられているのだという。

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