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ナイキのスウェットショップ問題

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ファッション業界の歴史には、悪名高いスウェットショップ話がいくつか暗雲のように垂れ込めている。一九一年、ニューヨーク・シティのトライアングル・シャツウエスト工場の火災で、労働者五〇〇人のうち一四六人が亡くなった。一九九五年には、カリフォルニア州エル・モンテで、タイ人労働者七二人が奴隷のような状態で一七年間も縫製作業を強いられていたという事件が発覚している。そこで作られた服を売っていたのは、ノードストロム、シアーズ、ターゲットなど、アメリカ最大手の小売業者数社だった(案の定小売業者側は、そんな状態だとは知らなかったの一点張り)。

一九九八年には、トルコにあるべネトンの下請業者が子どもを働かせていることが暴露された。ナイキはカンボジアでの児童就労を、アディダスは中国の囚人とエル・サルバドルのスウェットショップ労働者を使っていることを、それぞれ非難された。一九九六年、ジョーダンはナイキのスニーカーとアパレルのCM契約で二〇〇〇万ドルを稼いでいる。メイド・イン・ザ・USAという組織によれば、この会社のシューズ製造に関わる数千人のインドネシア人の年収の合計を超える額だそうだ。

労働者擁取問題に触れたタイム誌にはこう言った

だが、労働者擁取問題に触れたタイム誌にはこう言った。その辺のことはよくわからないな。僕はただナイキ製品を推薦しているだけだから。そういうのは、会社側の問題だろ(キャシー・リーがそんな風に答えたら非難轟々だったはずだ!)。キャシー・リー・スキャンダルのおかげで、スウェットショップ問題への関心はかつてないほど高まった。とにもかくにも、彼女が公然と辱めを受けたことで、ファッション・ヴィクティムのレーダーを数十年間もかいくぐってきた問題にやっと光が当たることになったわけだ。

一九世紀の工場は、労働者を危険な環境で働かせ、かつ擁取していることで悪名高かった。工場の床をネズミがわが物顔で走り回っているとか、機械工が指や腕をなくすとか、労賃がスズメの涙だとか、そんな話は珍しくなかったのである。

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