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中年以降は回りくどい表現にイラつきます

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一般論を言えば、若年ほど奥床しい表現を好みます。純朴そうな少年は、色気たっぷりのアプローチを嫌います。頭のいい男は、意表をつくおもしろい女の子のアプローチにッとして心魅かれます。おとなしい男性は、図々しいくらいリードしてくれる女性に身を委ねます。

下品な女が好きな男もいれば、あつかましいくらいに男をリードする女を好ましいと思う男性もいる。また、奥床しい視線での合図がまったく無視されることもあります。

中年以降は、まわりくどい表現にイラつきます。もちろんこれらは、大ざっばな一般論であり、例外というものも確実に存在しています。なかには、女からの誘惑なんかは一切認めぬという男性も存在することでしょう。もし、そういう男に惚れてしまったなら、忍の一字でダルマのように手足をひっこめて待ち続けるしかないでしょうね。アプローチする前に、目標である彼をじっくり観察することだけはお忘れなく。これこそが、転ばぬ先の唯一の杖と申せましょう。

お茶、飲みませんか

お茶、飲みませんかとは、男が女を誘う時の決まり文句である。宇治の老舗の若旦那ならともかくも、普通の若い男の子が、煎茶グルメなはずもない。というのは、彼の目的ではない。彼は、誘った女の子のことを知りたい。人は、用事もないのに、人と会って話をし、時間をつぶす時、そこに、あなたのことを知りたいという意志が隠されている。

映画のワンシーン。恋人と別れた男性が、喫茶店でグラニュー糖をたらし、指で、恋人の女性の名前をなぞる。その場面が、私の心に焼き付いている。映画でしかあり得ないようなシーンだからだろうか。

人間関係は、用件を介在して存在する。仕事の打ち合わせのために、取り引き先の男性社員と会う。仕事でのつきあいであるから、互いのプライバシーなど知らなくても、問題はない。つまり、用件のために会っている限り、お互いに、それ以上知り合うことはできないのである。

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