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ウォルマートではなくキャシー・リー自身に非難の矛先が向けられた

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キャシー・リーの仕事場マンハッタンのテレビ・スタジオが集まるエリアーの目と鼻の先にあるスウェットショップで、彼女のブランドのブラウス五万枚が完成したばかり。この知らせを受けた彼女は、体調が悪いというコメントを出した。実際、あまりに悪くて本人はその工場に出向くことができないので、代わりに、フランクが労働者ひとりひとりに補償金三〇〇ドルの入った封筒を手渡しに行くよう仰せつかったらしかった。

彼女がもっと速くお縫い!と叫ぶ女王様になっている連載漫画もあった。発破をかけられている労働者は、共演者のレジス・フィルビン、夫フランク、息子コーディの面々である。一九九六年五月、みんなのサンドバッグに成り果てた彼女は、ABCのプライム・タイム・ライブで、自分のブランドの衣料を製造している全二四工場を独立監視機関に開放すると発表した。ところが、一件落着かと思われた矢先、ニューヨーク・デイリー・ニュースがまたひとつスキャンダルをすっぱ抜いた。

スキャンダルで興味深いのは

このスキャンダルで興味深いのは、ウォルマートではなく、キャシー・リー自身に非難の矛先が向けられたことだ。事実、自信過剰気味の店のお飾りが矢面に立たされた一方で、このスーパーストア自体は大した汚名を着せられずに済んでいる。このことは意外といえば意外だし、そうでもないといえばそうでもなかった。公然の属めから何年か経った今でも、キャシー・リーといえば、まずスウェットショップ問題が思い浮かぶ。

なぜ意外だったかというと、普通、活動家というのは巨大企業(もちろん、ウォルマートは巨大中の巨大だ)を槍玉に挙げたがるものだから。そして、それほど意外でもなかったのは、最終的な標的となった人物がみんなの嫌われ者(キャシー・リー)だったからだ。ほかにも、Kマートでアパレル・ブランドを展開するジャクリン・スミス、ナイキの広告に登場しているマイケル・ジョーダンなど、商品を保証する推薦人のような役割を果たして注目を集め、活動家の怒りを買ったセレブはいるという。

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