子育て

口を出さないという教育

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「まかせる」という教育は、子どもがしていることをじっと見つめながら、口を出さない、手を貸さない教育です。子どもを見ていると、その行動には未熟な面がたくさんにありますので、つい口を出したり手を貸したりすることになってしまいます。それをグッとこらえて見つめているのですから、親たちにとっては難行苦行になります。

「放任教育」などという言葉もありますが、放任は教育などといえるものではありません。子どもを放任していたら、幼い子どもは大きな事故にあうことになりますし、大きくなって非行化する危険性があります。

自発性の発達は、親や先生が、どのように子どもに「まかせている」かにかかっています。「まかせる」という言葉を使いますと、両親の中には「放り出しておくのですね」といい返す人が多くいます。「放り出す」ということを放任という言葉におきかえてみれば、それは絶対にしてはならないことです。

だめと強くいわれれば

「だめ」と強くいわれれば、それに挑戦する意欲を失ってしまいます。子どもが欲しているものをすぐに取って渡してしまえば、努力する気持が育ちません。次のときには、自分で困難に打ち勝とうとしないで、親たちに「取って」というようになるでしょう。

「危ない、危ない」といってしまったり、「だめ」と叱ったり、ほしいものがあればすぐに与えたりした方が、にとっても楽です。しかし、そうした扱い方は、子どもの年齢が低ければ低いほど影響を受けてしまいます。「危ない」と大きな声を出されれば、それをすることに臆病になってしまいます。

床の上に転んだときにも、骨折のようなけがをしていなければ、自分で起き上がるまで、いくら泣いても、そのままにしておきましょう。大人が抱き起こしてしまうようなことがあれば、次に転んだときには、だれかが抱き起こしてくれるまでは、泣きわめく子どもになってしまいます。それに反して、自分で起き上がったときに、「強くなったねえ」とほめて、けがのあるなしを見て、それがなければごほうびに抱いてあげてもよいのです。

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