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子育て

心の成長のための栄養源は甘えること

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「甘えられる」は子どもの生きる力を生む源、心の成長のための栄養源です。大好きな人に身も心もゆだねて甘えられたらこんなにうれしいことはないでしょう。自分の気持ちに釘を刺されず、相手から心のシャッタ「を下ろされずに「そうだね、そうだね」と温かな優しい言葉をかけられたら、どんなにほっとすることか。孤独な気持ちも、つらい思いも吹き飛びます。

「甘えさせる」というのは、子どもの心にたっぷりご馳走をあげること、お腹いっばいおいしいフルコースを食べさせてあげることなのです。実際においしいご飯を食べるとお腹も心も幸せで満たされ、エネルギーが湧いてくるものですが、心も同じなのです。心のご馳走を食べて十分に満たされた子は心が大いに温められて満足し、自分が今生きている喜びを、誰にはばかることなく満喫し、身の内から生きるためのエネルギーが湧いてきます。

「あま」と読む漢字に「天」があります。「天」は天であり宇宙です。人智を超えた大きな存在です。上古代の時代には「アマ」という語は宇宙の起源・根源を表していました。上古代語で「マ」は命の大本となる物質以前の物質、大きなエネルギーの集合体を創りあげる「素」を指す言葉、そして「ア」は命のルーツを指す冠頭語として使われています。

「ママ」「マー」「マミー」

中学で英語を学ぶようになりました。その頃から、なぜ日本人だけが母のことを「オカアサン」「カカサマ」とカ行で呼び、他の国の人たちは「ママ」「マー」「マミー」とマ行で言っていたのか、不思議でなりませんでした。戦後になって、「ママ」と呼ぶ方も増えてきましたが、上古代語の研究者に接し、日本では「マ」が何を指していたか、という謎に触れ、さすが日本人ー、と感動したものでした。

「あまえる」とは「アマ経(へ)る」、すなわち「アマに向かう」ということです。命のルーツである宇宙の大きなエネルギー、そうしたものに心を向ける作業、自分の起源、命の起源、地球が生まれる以前の形のない、遠い昔のすべての起源に心を向ける所作です。

子どもを甘えさせるというのは、まさに宇宙の根源から生まれ出る命のエネルギーでいっぱいに満たしてやることといえるでしょう。ですから甘えられることで子どもは気持ちが安らかになり、おおらかになり、幸せで満たされていきます。

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