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子供の欲望を満たし続けてしまうと

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母親が子供の欲望を満たし続けていますと、子どもの年齢が上昇するにつれて、欲望の対象が高価なものになりますから、大へんです。小学校の高学年や中学生になると、カメラを買ってほしい、自転車を買ってほしい、バイクをーとどんどんエスカレートし、親に対して暴力をふるってでも、欲望をとげようとする子どもになってしまいます。

玩具などを買い与える日を決めておき、それまで「待つ」という練習をさせなければなりません。玩具屋の前を通ったときに、親の方のちょっとした出来心から子どもを喜ばせようとして、玩具を買って与えますと、その次に玩具屋の前を通ったときに、「買ってほしい」という注文を出すでしょう。

欲望を統制する力は全く育ちませんし、大人のいう言葉を信頼しない子どもになってしまいます。そこで、どんなに子どもが泣きわめいても、「時間まで待ちましょうね」といった最初の言葉を、大人自身が守らなければなりません。それによって、大人の言葉を信頼する子どもにな
るし、時間を守る気持も養われます。

子どもの欲望をきいてしまうと

「この次にね」といっても、きかないことがあります。泣いたり、ひっくり返ったりして、欲望をとげようとする子どももいます。そのときに、子どもの欲望をきいてしまいますと、あとが大へんになります。そのような子どもは、家の中で飲食物への欲望をとげる経験をしていることが多いので、「この次にね」という親の言葉を信用していませんし、ごねれば必ず手に入れることができるという確信がありますから、いっそう泣きわめいてがんばり続けるでしょう。

お母さんが、人前で子どもに泣かれるのはみっともないという気持を持っていることを子どもが知っている場合には、ごね方もひどくなります。家庭内暴力のひどい子どもの中には、幼いころから何でも自分の欲望をとげることができたという生活史を持っている者が少なくないのです。中学生になると、からだも大きいし、暴力もひどく、一家は暗闇のどん底に落とされてしまいます。

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