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子育て

子どもの生活の問題

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それは、私の方法を始めて三カ月ほどたったころでした、というある専門家。その間の辛抱は大へんなものでした。それと同時に、その子どもの生活全般にわたって、口を出さない、手を貸さないーつまり「まかせる」ことを始めました。

お母さんを励ましているうちに、少しずつ自分で食事をするようになり、「もう少し量をふやして」と自分からいい出すようになりました。食事に対する自発性が現われるとともに、食欲が回復し始めたのです。

体重も増加してきたことはいうまでもありません。そして、一年間の経過を経て、食事には問題のない子どもに変りましたし、お友だちと活発に遊ぶようになりました。体重も少なく身長も低い方でありましたが、これは発育の「個性」というべきものです。

同時に食欲もかなりよくなる

生活習慣は一時めちゃめちゃにくずれてしまいました。顔も洗わないし、歯も磨かないし、一日パジャマを着ているといったこともありましたが、六カ月を経たころから、自分から進んで生活を整え始め、同時に食欲もかなりよくなり、「お腹がすいた」などといって、催促をするようにさえなったのです。

この子どもは、未熟児として生まれましたし、生まれつき食欲のない子どものように思えましたが、人間には本来備わっている食欲は、はっきりと現われてきたのです。このことは、食欲に限りません。知的能力についてもいえますし、社会性についてもいえます、むりにお友だちと遊ばせようとしても、決してうまく遊べるものではなく、かえってお友だちと遊ぶことに対して興味を失ってしまうものです。この例を引き合いに出したのは、子どもの能力を引き出すには、決して強制してはならこと、強制はかえってその子どもの能力を抑圧してしまうことを知っていただきたかったのです。

そうなると、どのようにして子どもに「興味と関心」が起きるかについて、子どもの側に立っていろいろと工夫する必要があるわけです。この「興味と関心」という言葉は、幼稚園教育の中でも、非常に大切にされていることなのです。「興味と関心」が起きれば、子どもはその対象に心を入れて取り組むようになるからです。

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