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結婚適齢期と出産

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周りの人間が私の顔を見れば適齢期をロにします。結婚年齢は人様々だと思うのですが、この世にはなんで適齢期なんてあるんでしょう。私はいま適齢期ですが、まあ、適齢期を過ぎつつある微妙な年齢といえると思います、とある女性は語る。

ヤクザ映画を観て、その気になって、肩をいからせて映画館を出てきた男が、ショーウィンドウのガラスに映った自分の姿を見て、夢から醒めてしまうのと同じように、競技場から出てきた恋人同士が、相手を見て夢(=恋)から醒めてしまう、なんてこともあるかもしれない。

私自身はまだいいやという感じなのに、周囲はやかましくてかないません。両親は心配し始めているようですが、まあ、そんなにどうのこうのとはいいません。お節介を焼きたがっているのは、近所に住むあるおばさんなのです。

20歳くらいから産みはじめないと

適齢期というものは、女性の出産年齢を基準に生まれた言葉のように思います。昔は子供を七人も八人も産んでいたので、とりあえず20歳くらいから産みはじめないと、人数、産み終えられないと考えたのではないでしょうか。

顔を合わせるたびにもうお年頃ねえといいます。私は内心、年頃もないもんだと思ってますが、そこはご近所のよしみ、ええ、まあなどとアイマイな笑みを浮かべて適当にごまかしています。ほっといてと思う私には、適齢期なる言葉、うざったいだけです。

20歳から七人産むと、2歳差ずつとして産み終えるのに34歳ですから、これはかなりシンドそうです。つまり、適齢期とは死語なのです。いまは七人も八人も子供を産む必要ないし(昔は幼児死亡率が高かったので、たくさん産んでおかないと安心できなかった、30歳で初産でも、そう危険もなさそうです。医療機関の充実が、適齢期という言葉を無用のものにしたはずです。ところが、近所のおばさんは、すぐ若い娘を結婚させたがり、その時引き合いに出す呪文を唱え続けるのです、とある女性は語った。

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