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完済後に再び借入れをした場合の引直計算

投稿日:2015年7月30日 更新日:

・完済後に再び借入れをした場合の引直計算

過払金返還請求にあたって、前の借入れの取引履歴と中断した後の借入れの取引履歴を連続して計算して請求しました。貸金業者から借入れをしてー度完済しました。その後、期間をおいて再度借入れをしました。そうしたところ貸金業者は、「前の借入れと後の借入れとは別のものであるので、前の借入れが完済したときの過払金は、そのまま過払金として存在し、その後の借入れとは差引計算されない」と主張してきました。包括契約の場合と個別契約の場合とで違いがあるのでしょうか。どのように反論したらよいでしょうか。

「回答」

借入れごとに別の契約書を発行していたとしても、同一の「顧客番号」で顧客(債務者)を管理しているとき、従前の貸付限度額を拡大したにすぎないとき、あるいは第2借入れ時に第1借入れと同一の審査(与信)を利用しているという事情があるときにも、実質的には一連の取引とみることができるでしょう。

第1借入れと第2借入れ(便宜上、いったん完済した借入れを第1借入れ、その後の借入れを第2借入れといいます)が、1個の基本契約ないし包括契約に基づく場合には、当然のことながら一連の取引であるとして一連計算できます。個別借入れが完済となっても、包括契約は終了しておらず、単に、継続した契約の期間中に取引がなかったということにすぎないからです。

借入れ・返済が途切れている場合も

途中で一度完済して、借入れ・返済が途切れている場合も、連続して取引をしている場合と同様の計算方法でかまいません。

基本契約が締結されて、約9カ月半の取引の中断がある事案で、原審は別個の取引と認定した控訴審において、東京高等裁判所は一連の取引であるとして発生した過払金を次の借入金元本に充当することを認めました。

包括契約が締結されて約1年8カ月間の取引の中断が存在する場合に、一連の取引とみて「別個独立して計算すべきものとはいえない」としたものもあります。

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