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子育て

完全を求めることは不可能

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子どもに不自由をさせたくないーなどの考え方があれば、よい教育はできません。もう一度、日常生活の中にむだがないかを点検してみましょう。そして、むだをしていたことがあれば、それを一つずつ取り除いていきましょう。子どもにも、物をなくしたからといって、すぐに買い与えるようなことはしないこと。不自由な思いをじゅうぶんにさせることです。

子どもたちがきくなって、わが国の担い手となるときには、日本が滅びるといったことが生じなければ幸いです。その心配があるのです。険約といった日常生活の中での美徳は、お母さんやお父さんの生活の仕方を見ていて、子どもが学習していくものです。ですから、どのように両親が険約に努力しているかについて、反省してみる必要がありましょう。

ズボンをはかせるときに足をあげ、上衣の袖に手を通すときに腕を曲げることに現われます。お母さんが着せやすいように協力してくれているのです。歩行がしっかりしてくると、親のしていることに、何らかの形で協力し始めます。

三歳前後になると、けっこう用事が足せるようになります。食卓に食器や著を並べたり、食べ終えたあとの食器の片づけをしてくれたりもするでしょう。しかし、それらは、子どもにとっては「遊び」の要素を多分に含んでいますから、自分のやり方にこだわったりもしますし、茶腕を落として割ったりすることもあります。

完全を望んではならない

そうなると、手伝ってもらわない方が手がかからなくてよいーなどと短気を起こすお母さんがいますが、子どもの教育は、心に「ゆとり」がなくてはできませんし、完全を望んではならないのです。

社会的に適応する力を養うためには、幼いころから、家庭の中での経験を豊かに与えることを「まかせる」ことができるようになっていることが大切です。その点で、すでに一歳を過ぎ、立ったり歩いたりするころから、お手伝いをする心が芽ばえてきているのを知っているでしょうか。

物を運ぼうとしていると、「いっしょに持つ」といってくれたり、来客があると、座布団を運ぶのを手伝ったりしようとするでしょう。そのときに、時間がかかっても、厄介ではあっても、いっしょに手伝ってもらい、「ありがとう」といって感謝しますと、ますますお手伝いをしたいという意欲がでてきます。

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