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いい加減な関税システムのおかげで

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いい加減な関税システムのおかげで、輸入テキスタイルなどの材料も必ずしも到着時にチェックを受けるとは限らず、割当量が決まっていたり課税対象だったりする国の生地でもそのまま入ってきてしまうことがある、という問題がある。

中国人労働者の場合、通例サイパンでの就職口を世話してくれた本国のブローカーに最高一万ドルもの謝礼金を支払わなければならないため、長期にわたるローン返済義務を負うことになる。話が違うと気づくのは、仕事を始めてからのことだ。労働者は、一日一二時間の割で週七日間、残業手当もなく働かされており、なかには、宗教の自由や賃上げ要求、果てはデートする権利まで放棄する「影の契約」にサインするよう強いられた人までいる。

ブローカーが約束した額よりもはるかに少ない稼ぎしかなく、文句を言える相手もいない。クビになっても、雇用主への借金返済義務は残る。事実上の年季契約奉公だ。CNM1の最低賃金は、合衆国連邦が義務付けた額の半分に当たる時給三・〇五ドルと定められている。だが、アパレル製造労働者たちは時給制ではなく歩合制である場合がほとんどなので、この数字さえも怪しいものである。

サイパンはアメリカの自治領だが

サイパンはアメリカの自治領だが、本土からは遠く離れていたし、経済の実権を握っているのは華橋だったので、労働者の待遇はアメリカ的というより中国的だった(「アメリカ製」のラベルからは想像がつかないことだ)。さらに悪いことに、おめでたいアメリカの官僚はこの島の抱える問題など全く気づいていなかったらしい。

たとえばミャンマーやニカラグアといった他国の話だったら、普通のアメリカ人もそれほどショックを受けなかったかもしれない。しょせん、こうした虐待や艦用といった不正義は日々世界中で行われているものなのだから。だが、事情が違ったのは、サイパン製の製品であっても、合法的に「アメリカ製」のラベルを貼り付けられるということだった。カルバン・クラインやフィラといった大手のブランド数社は、この抜け道を利用していたのである。

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