スポーツブログ

色々な情報を提供しています。

クレジットカード

過払い金還請請求権の消滅時効

投稿日:2015年8月3日 更新日:

・過払い金還請請求権の消滅時効

一度完済した取引について計算したところ、過払金が発生していたのですが、その過払金は時効で消滅してしまうのでしょうか。他の業者については、I0年以上前にいったん完済したのですが、その数年後に再び借入れをし、取引を継続してきました。

法定利率で引直計算をして過払金の返還請求をしたところ、貸金業者は「10年以上前の過払金返還請求権は時効で消滅しているので支払う義務はない」と主張してきました。10年以上前に、貸金業者から借入れをして、その後、途切れることなくずっと僧入れと返済を続けています。10年以上前に発生している過払金の返還請求は認められないのでしょうか。

「回答」

過払金が発生した日ごとに消滅時効が進行するとしても、取引が継続している限り、発生した過払金は次の借入れに充当されますから、10年前に発生した過払金は通常残っておらず、時効消滅することはありません。

過払金返還請求権の消滅時効期間は10年

過払金の消滅時効は、過払金が発生した日ごとに進行するのではなく、取引の全体について、最終取引日の翌日から進行すると考えられますから、最終取引日から10年以内であれば、消滅時効は完成していません。

途中完済により、取引が中断していても、発生した過払金は次の借入れに充当されますからこの場合も過払金が時効消滅することはありません。

過払金債権が、返済のたびに発生し、返済の回数分だけ複数存在すると考えても、取引(借入れと返済)が継続している場合には、借入れをするごとに「古い過払金」から順次充当されていきます。その結果、過払金返還請求訴訟を提訴する時点では、10年以上前に発生した過払金債権は、その後の借入れで充当されて消滅し、消滅時効の前提となる債権自体が失われ、時効の主張が意味をなさないと考えることができます。

過払金の消滅時効の起算点については、過払金が発生した日ごと(返済日ごと)に、発生した日から個別に消滅時効が進行するという考え方、過払金を発生した日ごと(各返済日ごと)に個別に評価しないで、全体として一定の時期(主には取引の終了時)から消滅時効が進行するという考え方があります。これについては、当該貸金業者との取引が継続している場合と、中断している場合とに分けて考える必要があります。

-クレジットカード

執筆者:

関連記事

no image

トヨタTSカードキャッシングなどの躍進

トヨタカードは今後、カードと保険、証券、リース、ローンと組み合わせて、相乗効果を得ようとしている。トヨタTS3カードは、ドライビングファイナンシングライフスタイルという3つのトータルサポート(TS)を …

no image

訴訟提起後の攻防訴えの変更は書面で行う必要があります

訴状の請求金額は高めに設定すること推定計算による請求金額が実際の過払金額よりも少額だと、貸金業者が取引履歴を提出せず、請求を認諾(認めて支払ってくる)してしまう可能性があります。推定計算を行う場合には …

no image

包括契約であっても個別契約であっても計算方法は同一

取引に約5年9カ月間の空白期間がある事案で、「消費者金融における顧客にとって過払金がいつどれだけ発生しているのかといった事実を認識することは困難であり(この事実は、通常、事後に判明する。)過払金に係る …

no image

従前に取引のあったことの証明

貸金業者は、借入れ・返済のあったときは、これを帳簿に記録として残す法律上の義務があるので、借入れ・返済が過去の一時点であったことが証明されれば、その前後の取引を記録した文書を所持していたことは明白にな …

no image

貸付金額の証明責任が貸金業者側にあると判断した事案が増えている

近年の傾向として、裁判例で、当初残高もしくは貸付金額の証明責任が貸金業者側にあると判断した事案が増えています。残高無視計算による場合、真実の過払金額より多額の請求が認められる余地が出てきますが、正確な …