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ハイチ人労働者が受け取る額はわずか六セント

投稿日:2019年9月19日 更新日:

外国ではさらに賃金が下がる。一九九六年、NLCは、ディズニーの一〇一匹わんちゃんの子供服ーウォルマートで一九・九九ドルで売られているものー着を仕上げる作業に対して、ハイチ人労働者が受け取る額はわずか六セントであることを確認した。売値の〇・三%である。底値競争は、悪化の一途をたどるばかりのようだ。カリフォルニアやニューヨークの工場の場合、服一着の特定部分の縫製作業に支払われる賃金は、襟に六セント、袖に七セントなど、ひとはぎわずか数セント程度まで落ち込むこともある。

だから、仮に一分間で袖一枚付けたとしても、時給はわずかに四・二ドル。最低賃金の五・七五ドルをはるかに下回る数字だ。スウェットショップの実態は世界中のアパレル工場の状態はさまざまである。優良のものもあれば可もあるし、悪いものも、非人道的なものもある。労働者虐待の歴史を持つアパレル製造業界の評判は、これまで、当然ながら芳しいものではなく、一九〇〇年代初期には、労働者が機械に巻き込まれて腕や脚、指をなくすのも珍しいことではなかった。

金属ボタンマシンの危険性

インディアナ大学でアパレルとマーチャンダイジングの教鞭を執るデボラ・クリスチャンセン博士は、製造拠点の国外移動傾向は当分続きそうだと言う。今週仕入れたばかりの新情報では、製造オークションというものがあるみたいですね。メーカー側が、企業と取引するための入札、に招かれるんです。ただし、この場合は最安値が落札するわけですが。ファッション界のイーベイってとこでしょうか。驚きますね。エド・クレイの著リーバイスーブルージーンズの伝説では、サンフランシスコにあるリーバイ・ストラウスの工場に五〇年勤務したベテラン工員のホーテンス・トムソンが、一九〇〇年代初期に使われていた金属ボタン・マシンの危険性をこう表現している。

長年スウェットショップ労働者にインタビューをしてきたリチャード・アッペルバウム博士の経験では、実はアジアよりもアメリカの工場のほうが環境が悪かったりするらしい。髪の毛を機械に巻き込まれた人もいました。彼女は地肌までむしり取られました。生命は取りとめましたが、彼女は長いこと入院していました。また指を縫いつけてしまうこともよくありました。仕事の上で怪我したときでも、会社は治療代を払ってくれませんでした、という。

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