子育て

お母さん自身が愛情という心のご馳走をもらっていなければ

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あるお母さんは、小学校三年生になるお嬢さんが人間関係がうまくつくれず、そんな自分を責めて自虐的な行為を繰り返すようになってしまったという。お嬢さんには大きな期待をかけ、激しく叱りつけながら、ご自分の期待どおりの子になるように育ててきたそうです。お嬢さんとどのように接していけばいいのかという相談内容でしたが、その方自身も小さい頃から親の期待を一身に受け、ほめられることのないまま育ち、現在も親から認められていないと言います。

また、内心ではお子さんを気にかけているのに、どうしても優しくできなくて苦しまれているというある母親。下の男の子にはまったく何も思わないのに、お姉ちゃんにだけは触れることができないという。優しく接しようと思っているのに、厳しい言葉をぶつけてしまい、つらくあたってしまうことも多いと言います。幸い、お嬢さんは優しくいい子で弟の面倒もよく見てくれるのですが、このままでは娘がおかしくなっていくのではないかと心配されています。

愛情という心のご馳走をもらっていなければ

お母さん自身が愛情という心のご馳走をもらっていなければ、やはり子どもに愛情を注いでやることはむずかしいのです。子どもを甘えさせてあげましょうと言われても、甘えられてこなかった人にはそれがどういうものか、どのようにすればいいのか、わからなくて当たり前です。ですから、そうした自分を「親失格」だとくれぐれも責めないでください。

子どもが生まれれば愛情も自然についてきて、当たり前のように子どもを愛せるかというと、そうではないのです。母親であれば誰でも無条件に愛情を与えることができるわけではないのです。人に何かを与えるには、まず自分が満ち足りていなければなりません。自分が今にも飢え死にしそうな瀬死の状態のときは、人にご飯を分け与えてあげる余裕はもてません。

子どもとうまく関われないのはその人が悪いわけではないのです。親から愛された実感、愛された経験がもてていないため、単にわが子に愛情を注ぐやり方がわからないだけです。

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