子育て

肌の触れ合いによって気持が落ちつく赤ん坊

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生後二、三カ月もすると、いわゆる抱きぐせがつく状態が現われますが、これは、抱かれることの快さを味わったからです。子どもは、生まれながらにして、肌のふれ合いを求めているといってもよいでしょう。その点で母乳を与えることは、自然のなりゆきの中で、全面的に肌のふれ合いを実現することになるわけです。

生後間もなくの赤ん坊が泣いているときに、抱き上げてあげると、泣きやむでしょう。それは、肌のふれ合いによって、気持が落ちつくからです。もし、抱き上げても激しく泣き続けるようであれば、からだのどこかに重大な病気があるはずです。

お乳を与えたあと、さあ栄養の補給が終わったとばかり、赤ん坊を寝かしてしまう母さんは、非常に少ないのではないでしょうか。そのようなことをすれば、あとでお乳を吐く(吐乳)ことが多くなるでしょう。しばらく抱いていて、背中を軽く叩き、胃の中に溜った空気(げっぶ)を出してから寝かせる必要があるのです。

外界の刺激を受け取り情緒を発達

人工栄養を与えるときにも、きちっと抱いて与えることは、この肌のふれ合いを大切にしようという意味もあるのです。とくに、生後五、六カ月になるまでは、目がょく見えませんから、肌で感ずること(皮ふ感覚)と耳できくこと(聴覚)との二つで、外界の刺激を受け取り、情緒を発達させているのです。

生理的な問題ばかりでなく、目をきょろきょろと動かしている赤ん坊に対して、頼をつついてみたり、舌を鳴らしてみたり、声をかけてみたくなるでしょう。そのような刺激に対して、ほほ笑みを現わすのは、生後二カ月ごろです。

お母さんは、可愛さで胸がいっばいになるでしょうし、赤ん坊もまた、「うくん、うくん」といって、刺激を求めるようになってきますし、だんだんにお母さんの声のするほうに顔を向けるようになります。このような状態の中から、子どもの情緒が発達し、相手を求める気持が育ってくるのです。

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