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芸能人の恋の話

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正露丸や龍角散。名前からして、由緒のありそうな薬たち。パブロンやルルよりは、古くから伝わってる薬だとすぐわかる。その長く愛された秘密は(薬の効用はもちろんだが)、どこか、一度好きになったら、ものすごく好きにならざるを得ない味わいを隠しもっているからではないだろうか。もちろんこれは勝手な解釈で、あの味を一つとも愛してる私は、日本国内で珍しい存在かもしれないが。

昔のことになるが、美空ひばりさんの葬儀風景をテレビで見ていたら、郷ひろみと近藤マッチが並んで、告別の歌を歌っていた。すごいなあと、思った。この場に、松田聖子と中森明菜が加わっていたら、どんな図になったことだろうか。芸能界はすごい、と思ってしまった、とある人は語る。

芸能界相姦図が昔から話題になるが、それもそのはず。絶対人数が少ないのだから、ダブるしかない。離れ島の小さな分校で、校内恋愛するのと同じようなものである。しかも日本中が、その推移を熟知していて、おまけに、人の記憶が薄れかけてくると、テレビ局所有のVTRが、何度も何度も過去のスキャンダルを放映する。

売れっ子の歌手なんて一握り

思えば、売れっ子の歌手なんて、一握りである。ニューミュージックと演歌をのぞいた売れっ子なんて、一人そこそこのものではないか。売れっ子だから、恋のお相手は、もちろん、自分と同じくらい売れっ子でなければ、プライドが許さない。これでは、かちあってもしょうがないなと思えてくる。

一般的な恋の公式は当てはまらない。主人公の女の子が、過去の恋の失敗を現在の恋人に知られまいと、ドギマギする心理など、芸能界では通用しないのだから。だから、芸能人同士の恋愛は、一般人には、なんのお手本にもならないし、教訓もない。他人の恋の話を聞いて、漫画のストーリーのヒントにすることが多いのだが、芸能人からだけは、恋の話を聞きたいとは思わない。特殊すぎて、大勢の人の共感を得るのが難しいと思えるからだ。

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