ファッション

ガリ痩せモデルの毎日の体重へのプレッシャー

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モデルには、痩せたままでいなければならないというプレッシャーはあるのだろうか?もちろんだ。フットボール選手なら強さを、科学者なら頭の冴えを、アーティストなら感覚の鋭さを、それぞれ持続しなければならないのと同じである。仲間と派手に騒いで飲み食いしたせいであろうと、成長による体重増加であろうと、とにかくちょっとでも太り始めようものなら、モデル自身すぐに腹せなければと思うはずだし、当然、周囲からもプレッシャーを受けることだろう。残念なことに、痩せることを拒否してクビになる例もある。

企業との契約には、ほとんどの場合、体重は現在の数字から一~一・五キロ以上増減しないこと、という条件が盛り込まれるという。モデル業界という無情の世界では、エージェンシーやクライアントから頻繁に体重チェックを受けることになる。その結果はあまり喜ばしいものではない。ファッション・モデルにもいろいろな細さがある。二〇〇一年、モデル業界にスキニー。さらにスキニーという戦争が勃発した。食べ物を噛むだけにして吐き出す、果物の核を吸って食べた気になる。

フラットな体型からちょっとでもはみ出たモデルは

ダイアン・アイアンズの一九九八年の著スーパーモデルに学ぶ美しさの秘誌では、スリムでいるためにモデルたちが使う奇怪な術の数々が暴露されている。フラットな体型からちょっとでもはみ出たモデルは曲線美と称される。元マリ・クレールイギリス版のエディター、リズ・ジョーンズが、一メートル八〇センチでたった五二キロというジゼルの体を抱き締めてまるで骨の袋みたいだったと言ったのは今や有名な話。

ヴォーグはブラジル人モデルのジゼル・ブンチェンを帰ってきたセクシー・モデルと呼び、両性具有的なウェイフのアンチテーゼと位置づけた。しかし、その実態は肉感的などという言葉からは程遠いものだ。私たちの社会では、平均的なイメージからはみ出たモデルはみんな、そのボディ・サイズで有名になってしまうのだ。

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