ファッション

フィット感-試着の際のラインへの期待

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たまたまびったりのアパレル・ブランドに出会ったら、その会社の商品はすべて着られる確率が高いんですよ。自分がその会社の正方形、なんですから。みんなが正方形型ってわけじゃない。幅が狭くて丈の長い長方形型だっていますよね。長方形型の人は正方形型とボリューム的には同じでも、幅に合わせると丈が短くなってしまうので、その分大きなサイズを買わなければなりません。でも、そうすると今度は幅が余ってしまう。

業界はこういう正方形を基準にした服作りをしていて、様々な正方形に合わせて多様なサイズを作っているので、それに合わない人は、とりあえず手に入るもので間に合わせなければならないんです、とある人。ヤングやジュニア向けラインを試着するのなら、同じサイズのアダルト・ラインと同じフィット感を期待しないことだ。デザイナーは顧客の平均年齢も考慮に入れているはず。人間は年齢を重ねるにつれて、仮に体重が増えなくても胴回りは太めになるものだから、アダルト・サイズはウェストが少し緩めの傾向がある。

同じサイズでも

採寸は客観的なものだがフィット感は主観的なものであるというのも、スタンダード・サイズの確立が難しい所以である。同じサイズでも、中年女性よりティーンェージャーのほうが、ジーンズにびっちりしたフィット感を求めるもの。ボタンダウン・シャツを普通よりやや緩めに着たいという男性だっていることだろう。私たちの感情は、このように混乱したサイズ表記に弄ばれてきた。

小さなサイズが着られれば得意満面だが、大きなサイズでなければダメとなると途端に落ち込む私たち。嫡しいことに、希望の光が見えてきた。一九九七年、アメリカ空軍が、GAPやリーバイ・ストラウスといったアパレル・メーカー数社を含む二〇以上の企業スポンサーとともに、あるプロジェクトに着手したのだ。この民間欧米人人体表面測定値収集プロジェクト(CAESARプロジェクト)の研究者たちは、数年かけて、欧米の約一万一〇〇〇人の立体採寸データを集めたのだった。

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