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ファッション広告のネガティブな効果

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・ファッション広告のネガティブな効果

自いビキニ姿に、ほかんとした表情。まるで両脚で尖ったPの字を描くかのように、ちょっと間抜けな感じに片方の膝を曲げ(なぜかウェイフ全盛時代によく見られたポーズだ)、ポニーテールを結う時のように両手を上げている。マーク・ウォルバーグとともに挑発的なカルバン・クラインの下着広告に登場し、トップレスでポーズをとってメディアに旋風を巻き起こしたケイト・モス。それから二年後の一九九四年、元祖ウェイフの彼女は、またもカルパン・クラインの印刷媒体広告に登場した。

モスの極細の胴は脂肪ゼロのしるしだったし、まるで何らかの力が働いていて、今にもおへそが体内に吸い込まれていきそうな感じに見えた。一メートル七〇センチで四五キロというこのモデルが子どもに与える影響について、大勢の親たちが恐れた理由は容易に想像がつく。この広告で、消費者は白いビキニを買いたくなったのだろうか?まあ、そうかもしれない。

ファッション業界は破滅するはずだ

もし、生活のすべてにおいて何ひとつ不満がなかったなら、ほかに何も買う気がしないだろうから、ファッション業界は破滅するはずだ。自分のルックスや体、ステータス・シンボルに不満を抱く人たちは最高の消費者なのです。注目度、それはもうバッチリだ。利益のために、人々は多くの面で操作されています。ファッションの世界では、不満が商品を売る。愛は買えないを始め、広告のネガティブな効果をテーマにした本を数冊著しているジーン・キルボーンが言う。

こうして、不満は続いていく。彼らの目的は、まぎれもなく、製品を売ることだからだ。雑誌を編集する側に比べて、ファッション広告主のほうの動機は、お金に根ざしている部分が一層顕著だと言える。広告主たちは、新しい服を買うことは、あるサイズになることと同じように、幸福や成功、パワー、駆力、恋愛につながるものだという迷信を広めているんです。アメリカ摂食障害者協会のプログラム・ディレクター、ホリー・ホフが言う。

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