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デートはお金かけるだけが芸ではない

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デートに必要なのは、金離れのよさだけではない。そこに、女性心理のむずかしさがある。二回目のデートでも三回目のデートでも、金離れのよさだけで勝負していると、女性は、「この人って、札束の力だけで女をどうこうしようというタイプなのかしら」と思うようになる。

一人一万五円のフレンチのコースなら、ワインも一万円のものをオーダーしなくてはならない。それが、スマートなバランスというものだ。そこでワイン代をケチるようだと、たちまちスノッブ(えせ紳士)の本性が丸出しになってしまう。

「女には金さえ使っておけばいい」という男は、女の日には不実のシンボルのように映る。「金さえ使っておけばいい」ということは、頭も心も使うつもりがないということだ。ひいては、そのタイプは、誰かれかまわずの無色家にさえ映るのである。

そんなら、どうしろってんだ、というブーイングが聞こえてきそうだ。まあ、落ち着いてほしい。べつに無理な注文をしようというわけではないのだから。肝心なのは、メリハリである。

美味しいラーメン

たとえば、とびっきりに美味しいラーメン。これは、情報誌などには出ていない店で、安さを売り物にしていない大人向けの名店である。いまどきは、ラーメンなるものは一つの「文化」を形成しているので、ラーメンと聞いて貧乏くささを感じる女性は、まずいない。それどころか、今日は駆け引きなしでひたすらラーメンを堪能しようという気楽な楽しさを感じてくれるだろう。

つまり、初デートで金離れのよさを見せつけたあとは、二度目のデートでは「工夫」を見せつけるのだ。ポイントはそこにある。金の要素が介在し続けると、どうしても、「男が女を求めている」というシリアス味がつきまとう。それは、「引き伸ばしたら、悪いかも」と女性に感じさせることになる。そのプレッシャーゆえに、それほど悪い印象を持っていない男から女が離れていくのは、往々にしてあることなのだ。

はやる気持ちだけが前面に出ると、女性は、そのプレッシャーに耐えられなくなる。だから、「本気」を見せるいっぽうで、ラーメンをいっしょに食べて楽しむくらいの「抜き」を見せることも必要なのだ。

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