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デートを徹底的にダンドリする男

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スピルバーグ監督の大ヒット映画『ジュラシック・パーク』の原作には、「フラクタル理論」という数学理論が登場する。ごく簡単に言うと、いかに高度な数学で原因と結果の相関関係を究明しても、現実に起こる出来事は絶対に予測が不可能であるという理論だ。

デートを徹底的にダンドリする男は、その「フラクタル理論」をまったく知らないということになる。一回目のデートは、明るい店。で、彼女の終電に間に合う時刻に終わらせる。二回目のデートは、食事のあとにバーに行く。

そして、彼女をタクシーで家まで送る。三回目のデートは、映画、食事、ホテルのバー、ホテルの部屋というコースを踏む。そのために、映画は指定席、食事はフレンチ、ホテルは一流という豪華なコースを取る。その日の予算は、一万円。

映画を観た人なら、「アミノ酸を作り出す機能を奪われているジュラシック・パークの恐竜は、アミノ酸の投をしなければおのずと死滅する」という科学理論が裏切られて、公園の管理から野放しになった恐竜が暴れ続けるエピソードを覚えているはずである。

ダンドリ君の計画に欠けている所は

やっかいなことに、ほとんどの女は、自分の気分がクルクルと変わる理由を知らない。男と違って、生理の循環に精神を大きく左右されるということも理由の一つだろうが、それは、混池と交じり合っているいくつかの理由の一つにすぎない。

ダンドリ君の計画に欠けている所は何か?それは、その時々の彼女の「気分」に対する融通性とでもいうべきものである。女性というのは、その日、その場、その瞬間によって気分がまったく違う。ある冬の日の荒涼としたタ暮れに、訳もなくエッチな気分になることもあるし、ムーディーな夜景を見ながら、ふいにブルーな気分になることもある。

ともかく、一番星がやけに明るいというだけで、女はガラリと気分を変えることがあるのだ。一回目のデートでふいにエッチなデートになることもあれば、三回目のデートで最低にシラけた分になることもある。だから、女を口説くにおいて仕事のダンドリのような綿密な計画を立てることほどナンセンスなことはないのである。

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