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バレンタインではなぜチョコを男性に渡すのか?

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今や、2月に入るとデパート、スーパーあげてのバレンタイン合戦。一人の女の子が何十枚もの義理チョコを配るなどというのもザラ。そして、本命には、手作りチョコ、プラス、プレゼントの品、というのが、昨今の流行なのだそうだ。

中学、高校と、共学だった私は、バレンタインほどおもしろい日はなかった男子生徒が、休み時間ごとに、意味もなくロッカーを確かめに行くのだ、とある人は語る。義理チョコなどという言葉はまだなかった。女の子は、本当に好きな本命の男の子だけに愛のこもったチョコを贈るものだという通説がまかり通っていた時代である。一人で何人もの男の子にチョコを配るのは、はしたないことだとされていた。だから、2月15日は、真剣勝負の日だったのだ。

子供の頃、不思議だった。甘い物は女の子の好物である。ケーキ、アイスクリーム、そしてチョコ類は、女の子の嗜好品だと、子供の頃考えていた。甘いチョコレートパフェが大好きという男の子は、かわったヤツ、と言われる。それなのに、である。女の子の好物で、男の子の好物ではないと思われるチョコレートを、なぜ、バレンタインの日に女の子が男の子に贈るのであろうか。

女が男にチョコレートを贈るのはおかしい

女が男にチョコレートを贈るのはおかしい、とずっと考えていた。猫に小判、豚に真珠なのではないかと。しかし、おとなになってから、私は、チョコレートは女の好物ではないということに気づ
いた。

こんなの、もらっても、実は困ると、辛党の男は皆思うはずである。そして、残したり、捨てたりする。それを見た女は(女はチョコレートが大好物なので)、あんなおいしいものを邪険に扱って、もったいないと、腹を立てるであろう。

チョコレートは、ダイェットの大敵である。若い女性で、板チョコ一枚まるかじりする勇気のある者は、少ないと思う。若い女の子は、いつだって頭の中でカロリー計算しているのだから。だから、女の子たちにとってチョコレートは、不用の品である。そんなものは、男の子にくれてやってよいのである。これで、バレンタインに女が男にチョコを贈る謎がとけたのだった。

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