子育て

赤ちゃんは過去の記憶や出来事で今を積み重ねていく

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生後二週日(約三カ月)あたりでは、あなたが目の前に置いてあげた物を両手でつかむのに、赤ちゃんは目を凝らし必死になって努力しなければなりませんでした。ところが、今ではよく見ると、赤ちゃんは物を触り、それを片手でつかみ、揺らしてみたり回してみたりしながら観察し、口に入れてみたりすることができるようになっています。

生後一九週目あたりになると(一八週目から二〇週目にかけて)、周りの世界を認識する能力が著しく向上し、私たち大人に近づいてきます。つまり、過去の「出来事」によって経験を積み重ねていくわけです。この「出来事」という言葉は特別な意味で使っていますから、いわゆる特定の出来事、とは何ら関係はありません。単純にある場面から次の場面へと続く短い場面の移り変わりのことを指しているのです。

この種の活動はこれまでに見られなかったほど複雑であり、腕や手の単純なコントロールの域をはるかに超えたものだといえます。これは神経学的なレベルでの大きな変化と結び付いており、他のすべての感覚にも影響を及ぼしているのです。このような変化のおかげで、あなたの赤ちゃんは一連の新しい能力を身に付けることができるわけです。

このような活動の中で赤ちゃんは

このような活動の中で赤ちゃんは、単独の場面と移り変わる場面とがちょうと一本の鎖の輪として結び付き、いわゆる「出来事」を構成していることを学ぶわけです。赤ちゃんにとって、このようなプロセスは不可欠なものです。なぜなら、大人たちが経験から予測して知識を得ること、つまりこの世界が自分たちの見ていない時でも存在し続けているさまざまな物から成り立っていることを理解する必要があるからです。

最初は、そんな能力に気が付きませんが、少しずつ赤ちゃんの能力が洗練されたものになって、あなたの目にもはっきり映るようになります。初めの頃は単なる幼児言葉のようにしか聞こえませんが、赤ちゃんの発する声もだんだん複雑な音になっていきます。やがて、一連の子音や母音をうまく結び付け、「ママ」「パパ」らしき音を出す瞬間に立ち会うことになるのです。ベビーベッドで寝返りを打ったり、ハイハイして前に進もうとする赤ちゃんの姿を目撃することになるでしょう。

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